当ページでは、JavaScriptを使用しております。
ご使用のブラウザのJavaScript機能を有効にして、ページを再読込してください。

受賞

全米科学アカデミー「カタリストアワード」=組織再生による自己血管化管状組織の実現

2021年11月17日

 加齢医学研究所・医工学研究科の白石泰之准教授、山家智之教授、大分大学・宮本伸二教授、旭川医大、バイオチューブ株式会社らの研究グループは、AMEDの推薦を受けて、全米科学アカデミー(NAM)の「カタリストアワード」を受賞しました。
 閉塞性動脈硬化症は国内で年間一万もの四肢切断をもたらす重篤な疾患です。このAMEDプロジェクトは、患者さん自身の体内で再生血管を作製する新しい組織再生治療法の開発です。下肢動脈バイパスに使用可能な自己血管化管状組織(バイオチューブ)を皮下で作成でき、移植後数ヶ月で自己血管化します。
 この新技術によって世界で最小の径の再生人工血管が具現化します。患者体内で自己の移植用の組織を作製する治療法は世界に類をみず、極めて独創的です。
 全米医学アカデミーのアワードである「Healthy Longevity Grand Challenge(健康長寿に向けた課題解決)」は、高齢化社会の課題解決に資するイノベーションを促進するアイディアを世界各国から募るものです。全米医学アカデミー(NAM)の提唱によるこの取り組みには、AMEDのほか、台湾(AS )、中国(CAMS)、EU(EIT Health)、シンガポール(保健省、NRF)、英国(UKRI)、米国NAM及び、米国国立衛生研究所・老化研究所(NIA/NIH)が参加しています。本年度も第1段階のカタリスト・フェーズの受賞者発表が行われ、世界8機関から受賞者が発表されました。
 健康長寿に向け、「四肢切断しなくて済む組織再生血管による新しい医療」が、期待されます。本研究成果はAMEDの橋渡し研究戦略推進プログラムによるものです。

 詳細はこちら