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イベント

令和4年度 ひらめき☆ときめきサイエンス を開催しました

2022年8月25日

 8月10日(水)・11日(木) に東北大学星陵キャンパスの医工学実験棟にて、「令和4年度ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」の高校生向けプログラム「遺伝暗号を学ぶ DNA ストラップ作製と内視鏡手術操作で『生命科学・医工学』を体験」を対面で開催しました。
 
 今年も 15名 ×2日間の定員はすぐに満席となり、多くのキャンセル待ちのご希望もいただきました。開催日は COVID-19 第7波の感染拡大時期に当たってしまいましたが、政府による行動制限が課されず、本学の行動指針(BCP)もレベル 1 を継続していたため、今年は遠方からの参加が多くなりました。うち 6割が女子生徒さんです。
 残念ながら、新型コロナ陽性・濃厚接触者該当のため 3名欠席がありましたが、宮城・岩手・山形・埼玉・千葉・東京・神奈川・静岡・長野・滋賀の 1都 9県の 20校から 27名の高校生が来場し、自ら手を動かして生命科学と医工学を「体験」してもらうことができました。会場では、東北大学の紫のTシャツを着た講師・TA(大学院生)が高校生の皆さんを迎えました。
 
 午前中は医工学実験棟 2階の講義室で遺伝暗号の仕組みと新型コロナウイルスの検査方法や変異株についての講義を聴講してから、自分の好きな文字列の遺伝暗号をコードするオリジナル DNA ストラップを作製しました。別棟の昼食会場でお弁当を黙食した後、マスクを着用して交流会場に移動し、大学教員・若手研究者・大学院生と班ごとに懇談しました。研究紹介では医工学研究科で工学と医学の連携により行われている様々な学際的な研究を学内参加者からそれぞれお話ししました。科研費や研究者育成支援の制度についてもご紹介しました。
 後半は主会場に戻って白衣を着用し、1階の手術室見学では全身麻酔下の外科手術や集中治療室、新型コロナウイルス感染者の自宅療養で使われている医療機器の実物を手に取ってもらい解説しました。内視鏡手術用の鉗子類・剪刀や結紮用のチタン製のクリップ、電気メス・超音波デバイスなどを扱う手術操作も体験し、治療機器の構造や原理を学びました。修了式では、西條研究科長より全員に修了証書(未来博士号)が授与されました。
 
 2日間とも暑くなりましたが、熱中症や事故・怪我などもなく無事に終えることができ、その後の感染報告もありません。参加された皆さんには健康観察のお願いや感染防止対策の徹底など、ご面倒をおかけしましたが、コロナ禍が続いて大学を訪れる機会がこれまでほとんど無かった受講生には、忘れられない経験になったと思います。
 


 DNAストラップ作製実習

 高校生と研究者の交流会

 超音波デバイス操作体験

 内視鏡手術操作体験