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イベント

蛍光顕微鏡組立実習をオンライン開催しました

2023年3月28日

 3月17日(金)〜18日(土) と 3月20日(月)〜21(火・祝) に第12回トランスグレード実習講座「蛍光顕微鏡組立実習」をオンライン開催しました。
 
 トランスグレード高度教養教育は、中高生から社会人まで幅広い世代が学年の枠を越えて共に学び合う協働教育の試みです。コロナ禍での対応として、蛍光顕微鏡組立実習は 2020年度から参加校に実習機材一式を貸し出して、学校毎に 5名程度の小グループで実習に取り組んでいただき、本学の講師・TA が Zoom で指導・助言するオンライン形式で実施しています。今年度は東北大学の学内受講者限定で星陵キャンパスにて対面でご参加いただくこともできました。
 今回は下記 9校の生徒の皆さんと理科の先生方、本学の学生・教職員を合わせて 60名以上が受講し、10名の大学院生・学部学生が TA を務めました。

【学外参加校】(順不同)
神奈川県立生田高等学校 山形県立長井高等学校 置賜地区教員(山形県立米沢興譲館高等学校) 山形県立山形東高等学校 仙台市立仙台青陵中等教育学校 宮城県古川黎明中学校 宮城県気仙沼高等学校 宮城県岩ヶ崎高等学校 宮城県仙台第二高等学校
 
 1日目は顕微鏡の構造を解説後、グループ毎に LED 光源・絞り・試料ステージ・レンズ・カメラなどを配置して透過明視野顕微鏡を組み立て、マイクロスケールの撮影を行いました。
 2日目はその顕微鏡でボルボックスやユーグレナ、線虫が泳ぎ回る様
子を観察し、静止画・動画を撮影しました。続いて偏光観察について解説し、偏光子・検光子を光路に追加して透過偏光顕微鏡に組み換え、プラスチックの成形の歪みと岩石薄片(硬砂岩)のプレパラートを観察しました。その後、光源を 90° 移設してハーフミラーを追加し、落射偏光顕微鏡に組み換えました
   昼食休憩後はレーザーポインターと蛍光ペンを用いて蛍光の原理を解説した後、励起フィルター・ダイクロイックミラー・吸収フィルターを組み合わせた蛍光ミラーユニットに付け替えて落射蛍光顕微鏡とし、蛍光二重染色した 2種の腫瘍細胞を観察して、緑と赤の蛍光画像の重ね合わせを行いました。ボルボックスの葉緑体の自家蛍光観察に成功したグループもありました。
   異なる年齢・世代で専門分野や興味・関心も違う人々が 1日半の実習に一緒に取り組み、顕微鏡の構造と機能、蛍光・偏光の原理について、体験を通して学んでいただくことができました。

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本館に関するお問い合わせ先:
 医工学研究科社会人技術者再教育プログラム推進室 沼山 恵子
 TEL:022-718-5903
 E-mail:num*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
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・透過偏光顕微鏡
・集合写真 1回目
・集合写真 2回目