本講演会は、JSTの研究課題の一環として、アカデミア発の医工学シーズ技術の実用化を学ぶ機会として開催します。講師には、UCLA歯学部終身教授の小川隆広先生をお招きし、インプラント表面技術の事業化に成功されたご経験をもとに、研究シーズの社会実装に関するプロセスについて、実情に即したご講演をいただきます。
【講師】小川隆広 終身教授(Weintraub Center for Reconstructive Biotechnology,UCLASchool of Dentistry)
【日時】令和7年11月25日(火) 17:30~19:00
【会場】東北大学星陵オーディトリアム2階講堂
【演題】『22世紀のチタンをデザインする― 骨結合三次元理論から光機能化、AI表面デザインへ』
日本は世界随一の食文化を誇りながら、国民の口腔健康は先進国で最も低水準といわれている。インプラント表面は過去30年進化を止め、経験則に頼った“偶然の産物”に過ぎない。一方、DNAシークエンスは何百倍も進歩した。インプラント表面の最適解のために「骨結合3次元理論」が提唱された。素材(純チタン)と時間(光機能化)は解決済み。残る本質はサーフェストポグラフィである。AI駆動設計、機械・化学的具現化、そして実装可能なビジネスモデルを探求することが、22世紀のインプラント表面を、そして笑顔を、今ここに実現する鍵となる。
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連絡先:モデレーター
山田将博(医工学研究科メカノ医歯工学分野)
masahiro.yamada.a2@tohoku.ac.jp
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