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お知らせ

「遺伝子多型解析実習」を開催しました

2024年11月7日

 11月3日 (土・文化の日) 〜 4日 (日・振替休日) に第16回トランスグレード実習講座「遺伝子多型解析実習」を星陵キャンパスの医工学実験棟で 2日間開催しました。
 
 トランスグレード高度教養教育は、中高生から社会人まで幅広い世代が学年の枠を越えて共に学び合う協働教育の試みです。
 今回は、高校生以上を対象に、自分の DNA を取り出して遺伝子型を解析する実習を「トランスグレード」形式で開催しました。当日の欠席が1名あったものの、宮城県内の高校 3校と中等教育学校・高等専門学校各 1校の生徒・学生の皆さんと、企業や官公庁にお勤めの社会人の方々、本学の大学院生・職員が一緒に受講しました。4名程度の小グループに分かれて TA が1名ずつ付き、2日間の実習講座に取り組みました。
 1日目は、自分の口の中から採取した細胞から DNA を抽出し、PCR を行って、アルコール代謝を担う酵素 ALDH2 の遺伝子型を判定する実験を行いました。自分の DNA を封入したペンダントも作製し、お持ち帰りいただきました。2日目には、医工学実習室にある DNA シークエンサーという装置を用いて、自分の ALDH2 遺伝子の塩基配列を読んでみました。実験の待ち時間には、生命科学のセントラルドグマである DNA 複製・転写・翻訳、PCR や塩基配列決定方法の解説を行い、新型コロナウイルスに関して分子生物学の側面から紐解く講義も受けていただきました。
 2日間にわたり様々な年齢の専門分野や知識・経験の異なる人と協働して同じ実験に取り組み、遺伝子多型と個別化医療について考えるグループディスカッションも通して、学年や世代を縦断する「トランスグレードな」学びを体験していただきました。昼食休憩時の交流会でも活発な意見交換が行われ、受講後はアンケートにもご回答いただき、受講者の皆さんから沢山のフィードバックをいただくことができました。
 
本実習講座は、JSPS 科研費 JP24K06376 の助成を受けて、教育効果を検証するために開催したものです。
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本件に関するお問い合わせ先:
 医工学研究科社会人技術者再教育プログラム推進室 沼山 恵子
 TEL:022-718-5903
 E-mail:num*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
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実験の様子
 
DNAシークエンサー(塩基配列解析装置)