2月22日 (土) 午後 〜 23日 (日) に第18回トランスグレード実習講座「蛍光・偏光顕微鏡組立実習」を星陵キャンパスの医工学実験棟にて開催しました。
トランスグレード高度教養教育は、中高生から社会人まで幅広い世代が学年の枠を越えて共に学び合う協働教育の試みで、今年度は 4つの実習講座を開講しています。2月は、4種類の顕微鏡を組み立てて様々な試料を観察する実習を行いました。
今回は中学3年生から60代の方まで計20名が参加し、京都・東京・北海道など遠方からもお越しいただきました。中学校・中等教育学校・高等学校 計6校の生徒 8名、高等専門学校の学生、他大学の大学院生と、本学の学部学生・大学院生・教職員 7名、学外の社会人 3名の受講者が 5グループに分かれて、TAが1名ずつ付き、1日半の実習に取り組みました。
実習1日目は午後から透過型の明視野顕微鏡を組み立て、マイクロスケールや自分の口腔内粘膜上皮細胞を観察しました。2日目午前はこの顕顕微鏡でボルボックス・ユーグレナ・線虫が遊泳する様子を静止画・動画で撮影し、続いて偏光顕微鏡・落射型顕微鏡に組み換えて、岩石薄片や複屈折を持つプラスチックの偏光を観察しました。昼食交流会での意見交換を挟み、午後は蛍光顕微鏡に組み換えて、がん細胞・良性腫瘍細胞の細胞骨格(緑)と核(赤)の蛍光画像の重ね合わせと、葉緑体の自家蛍光の観察も行いました。年齢・世代や専門分野が異なる参加者が協力して実験を進め、顕微鏡の構造や蛍光・偏光の原理を体験しながら学んでいただきました。
1日目の午前・夕方には、希望者対象のオプショナルツアー「どんな顕微鏡があるか見てみよう!」も実施し、医工学実習室に設置されている倒立蛍光位相差顕微鏡・手術用顕微鏡・暗視野実体顕微鏡などを覗いていただき、こちらも大変好評でした。
本実習講座は、JSPS 科研費 JP24K06376 の助成と特定非営利活動法人 REDEEM からの寄附により、教育効果を検証するために開催したものです。
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本件に関するお問い合わせ先:
医工学研究科社会人技術者再教育プログラム推進室 沼山 恵子
TEL:022-718-5903
E-mail:num*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
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顕微鏡組立実習開催風景2024