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お知らせ

2025年度 ひらめき☆ときめきサイエンス を開催しました

2025年8月20日

 8月9日(土)・10日(日) の両日、全国各地から高校生が東北大学星陵キャンパスの医工学実験棟に集まり、令和7(2025)年度ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI のプログラム「遺伝暗号を学ぶ DNA ストラップ作製と内視鏡手術操作で『生命科学・医工学』を体験」を開催しました。
 15名 ×2日間の定員は今年も締切前に満席となり、キャンセル待ちのお申込みもありました。当日の欠席者は一人もおらず(12年目で初めてです!)、青森から沖縄まで 13都府県の 24校から 30名の高校生が受講しました。遠方から泊まりがけで来てくれた人も多く、受講生の 2/3 が女子でした。
 
 午前中は 2F 医工学共同講義室で「新型コロナウイルスの分子生物学」の講義を聴講し、実習 1 では、自分の好きな文字列(アミノ酸一文字表記)の遺伝暗号をコードする塩基配列をワークシートに書き出し、ビーズ工作でオリジナル DNA ストラップ/キーホルダーを作製しました。
 昼食時は隣の建物に会場を移して、班ごとに医工学関連の学内教員・研究者も加わり交流会を実施しました。学内参加者からは、それぞれどのような方法で何を研究をしているのかを全員に紹介してもらい、科研費や研究者育成支援制度についても説明しました。
 後半は医工学実験棟に戻って白衣を着用し、1F 医工学実習室(手術室・実験室)で手術室見学と実習 2 を行いました。臨床現場で使われている様々な医療機器の実物に触れ、内視鏡手術用の鉗子類・クリップや高周波焼灼装置(電気メス)・超音波切開凝固/吸引切除装置などを自ら扱って手術操作を体験しました。パルスオキシメーターや各治療用デバイスの構造と原理も解説し、消毒と滅菌の違い、手術室での清潔/不潔の区別などもお話ししました。
 夕方の修了式では、西條研究科長より受講生全員に修了証書(未来博士号)が授与されました。
 
 幸い、両日ともあまり暑くならず、実習中の事故や怪我もなく、無事に 2日間のプログラムを終えることができました。2日目はあいにくの雨天でしたが、昼食交流会会場への移動時は小雨で済みました。
 大学院生の TA と共に夏休みの一日を医工学研究科で過ごした高校生の皆さんは、研究者と直接交流したことで大学での研究を身近に感じ、医療機器の操作体験や多様な研究の紹介を通して医工学に興味を持ってくれたようです。受講後のアンケートでも「とてもおもしろかった」「将来、自分も研究をしてみたい」という回答が大多数を占めました。ご参加ありがとうございました。
 
本プログラムは、JSPS 科研費 JP25HT0008 の助成を受けたものです。
 
 
講義 
研究者・大学院生との交流会 
内視鏡手術操作練習 
治療デバイス操作体験